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ポスティングの原価は配布員の人件費だけじゃない!

ポスティングの原価は配布員の人件費だけじゃない!

 

 

ポスティングを依頼している企業も含め、多くの企業は、ポスティングの原価の大部分が配布員の人件費だと思いがちです。しかし、実際のポスティング原価にはそれ以外にも多くの隠れた費用が存在します。これらを理解することで、ポスティング業者を選ぶ際に気を付けるべき点が見えてきます。つまり、ポスティング業者をしっかり選ぶことが、反響を獲得する大きなポイントとなります。

 

 

知らなかった!ポスティング原価の裏にある隠れた費用の真実

ポスティングを実施する際、多くの企業が配布員の人件費だけを原価として捉えがちですが、実際にはそれ以外にも多くの隠れた費用が発生しています。この隠れたコストを理解することで、依頼しようと思ったポスティングが、より丁寧な仕事をしているかどうかの判断基準になります。

 

配布前の準備作業も重要なコスト

ポスティングは、チラシを単に配布するだけの作業ではありません。実際には、その前段階で多くの準備が必要です。たとえば、どのエリアに配布するか、ターゲットとなる顧客層は誰かなど、詳細な戦略が必要です。エリア選定やターゲティング分析は、チラシを配布する前に必ず行わなければならない重要な作業です。これには、マーケティングの専門知識や時間が必要であり、そのコストも最終的に原価に加わります。

 

さらに、効果的な配布を行うためには、配布地域の選定も不可欠です。無駄なくターゲットにチラシを配布するためには、どの地域に配布するかを国勢調査の資料などを活用しながら、丁寧に決めておく必要があります。この計画作りにもコストがかかりますが、これを怠ると結果的にターゲットに届けられないだけでなく、配布そのものに営業が出て、反応が得られなくなります。

 

チラシのデザインや印刷にも費用がかかる

ポスティングの成功には、チラシそのもののデザインや印刷品質も大きく関わってきます。たとえば、ただチラシを印刷して配るだけではなく、ターゲットに合わせたデザインや内容を工夫することで、反応率が大きく変わることが知られています。魅力的なデザインやキャッチコピーがあれば、受け取った人の目に留まり、さらにその後の行動に繋がりやすくなります。

 

しかし、このデザインや印刷には当然、追加の費用が発生します。特に、プロのデザイナーに依頼する場合や、高品質な印刷を求める場合、コストはさらに上がります。ここでの投資を惜しむと、せっかくの配布が無駄になってしまう可能性もあるため、適切な予算を確保することが重要です。

 

配布後の効果測定も見逃せない

ポスティングはチラシを配布したら終わりではありません。その後の効果測定も原価の一部に含まれます。配布後にどのエリアでどのような反応があったのか、どのターゲット層に効果があったのかを分析し、次回の配布戦略に反映させることが必要です。

 

この効果測定の作業も、データ収集や分析のための時間とリソースが必要です。たとえば、反応率を計測するための追跡ツールを導入したり、アンケートを実施したりすることで、次回の配布に活かすデータを蓄積します。これにより、より効果的なポスティングが可能になりますが、これらの取り組みもコストとして原価に反映されます。

 

ポスティングの原価には、こうした「見えない」費用が多く含まれているため、ただ単に配布員の人件費だけでは計算できないことを理解しておくことが大切です。より効果的なポスティングを行うためには、これらの隠れたコストをしっかりと考慮した上で予算を組むことが必要です。また、事前のマーケティング計画、チラシのデザインや印刷、配布後の効果測定なども、サポートしてくれるポスティング会社を選ぶと良いでしょう。

 

ここまで、ご紹介した原価は、ポスティングを実施する企業側でのコストが中心でした。しかし、ポスティング会社側でかかるコストも、配布員の人件費だけではありません。では、あまり知られていない人件費以外のコストも見ていきましょう。

 

 

意外と見落としがち!チラシの配送費用も重要な要素

ポスティングにおけるコストの中で、意外と見落とされがちなのが「チラシの配送費用」です。特に、チラシを印刷所から各配布エリアまで運ぶための配送費や、その際の物流の管理コストも、しっかりと考慮に入れる必要があります。実は、チラシの配送には、大きく分けて3つの配送が存在します。

 

1)印刷所からポスティング会社への配送

2)ポスティング会社から、各地域の配布拠点への配送

3)配送拠点から、配布スタッフ1人1人への配送

 

ここでは、ポスティング原価の中でも重要な要素である「配送費用」について詳しく見ていきます。

 

印刷所からポスティング会社までの輸送費

ポスティングを依頼する際、まず考えるべきはチラシがどこで印刷されるか、そしてそれをどのように配布エリアまで運ぶかです。一般的に、印刷所で完成したチラシは、そのまま直接ポスティング会社に運ばれますが、この輸送費が原価に大きく影響を与えることがあります。

 

特に、複数のポスティング会社への配送を行う場合や遠方のエリアへの配布を計画している場合、この輸送費はさらに増大します。例えば、地方や交通アクセスが不便なエリアに配布する場合、輸送の手配が複雑になるため、その分コストも跳ね上がるのです。実際、こうした輸送費用を見落としてしまうと、最終的なコスト計算に誤りが生じることもあるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。

 

ポスティング会社から各地域の配布拠点への配送

次に、発生する配送は、「各地域の配布拠点への配送」です。配布を依頼した会社が東京にあり、配布する地域が地方を含め5拠点あったとすれば、各地域に必要な部数に再梱包され、配送されます。各地域での同時期での配布や、異なるタイミングでの配布を行う際には、倉庫での保管も含めて、管理が非常に複雑になります。この「物流管理」には、配布の効率を最大化するための計画や調整が必要であり、ポスティング会社には、その見えないコストが発生しているのです。

 

配布拠点から、配布スタッフ1人1人への配送

ポスティング会社によっても異なりますが、配布スタッフにチラシを届けなければいけません。配布スタッフには在宅のスタッフもいれば、会社に出勤するスタッフもいます。例えば、1万枚配布の依頼をうけたとして、配布スタッフ1人に500枚ずつ担当してもらうとした場合、20人に渡す必要があります。それも、ピッタリ500枚ではなく、480枚だったり、530枚だったりと、担当する地域の世帯数によって異なります。

 

つまり、配布スタッフにチラシを届ける前に、地域の担当1人1人に合わせて、梱包しなければなりません。そこにも人件費がかかっていて、そして、それぞれに配送する費用がかかっているのです。

 

会社に出勤するスタッフの場合は、1人あたり1日2000枚程度配布するとして、一度に2000枚渡せないので、配布の現場に届けるスタッフがいます。そして、少しずつ補充しながら、1日かけて配布を行います。

 

ポスティングの裏側には、実は、あまり知られていない、見えないコストがかかっているのです。

 

 

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配布員に出す指示は「ここに配ってきて」だけじゃ管理できない

ポスティングの現場で、ただ「ここに配ってきて」と配布員に指示するだけでは、顧客から依頼を受けた配布は正しく行えません。配布を指示するときに必要な情報は意外と多く、また、その管理を考えると、細かい指示は欠かせません。では、ポスティング会社が、どのように配布スタッフに指示し管理しているかについて詳しく見ていきましょう。

 

配布エリアの詳細な指示が必要

単に「配布してきてください」と指示するだけでは、結果にばらつきが出てしまいます。配布スタッフには、「いつ」、「どの町域に」、「どのチラシを」、「何枚」配布して欲しいと指示します。そのためには、町域の世帯数や、実際に配布できる枚数や、住居やオフィスなどの割合など、詳細な情報を把握した上で、指示する必要があります。また新しいマンションが出来たり、取り壊しになったりと、地域で配布できる枚数は日々変化します。国勢調査は5年に1回の為、日頃の情報の更新が大切になってきます。その為には、実は膨大な情報をデータベースで管理する必要があり、その情報をもとに、詳細な指示を与えるのです。その指示は、書面やメールで個別に伝えられ、それを指示、管理するスタッフも存在するのです。

 

また、実際に配布する際は、町域の全体を網羅するとしても、北側に建物が多いことが分かっていれば、北側から配布することにより、チラシの減りが早く、手元の荷物が軽くなるので、後半の負担は軽くなります。それが逆に建物が少ない南側から配布するとなると、重いチラシを抱えて移動する時間が長くなり、後半まで体力を消耗することになります。地味なことではありますが、配布スタッフのことを考えると、ポスティング会社が持つ、詳細な情報をしっかり伝えて指示することが大切です。

 

効率よく配布するための事前の準備

配布に詳細な指示を与えるには、その情報を管理するデータベースと、その情報を配布スタッフ、1人1人にカスタマイズする為の管理スタッフの存在があります。町域の情報として管理されているのは、世帯数と実際に配布できる枚数、そして、地域毎の推計世帯年収から、その地域に住む、人口やその性別、年齢層まで、GISで管理されています。GIS とは、Geographic Information System(地理情報システム)の頭文字をとって略したものであり、地図上で様々なデータを表示・管理・編集するためのシステムです。一枚の地図の上にさまざまなレイヤーを重ね、視覚的に情報を管理するシステム、と言い換えると分かりやすいかもしれません。

 

GISで取り扱える情報としては、地域の世帯数や人口、性別や年齢層、また顧客情報などを管理することが出来ます。取り扱う情報次第で多くの用途に使用できるのがGISの大きな特徴です。具体例を挙げれば、エリアマーケティングや防災対策などに使われる仕組みを、ポスティングに活用し管理されています。

 

また、町域内の情報として、マンションやビルによっては、配布してはいけない建物もあり、データベースによって、それらの情報を管理し、配布の際に、都度配布スタッフに伝えなければならないのです。

 

また、配布をする際には、地図が必要で、プリントされた地図を使うか、地図アプリを活用するかは会社や個人によって差が出ますが、いずれにせよ、事前の準備が必要です。また、最近では、配布スタッフにGPSを持たせて、配布状況を把握する会社が増えています。つまり、これらの環境を整備し、事前に準備するのにも、コストがかかっています。

 

 

配布結果の追跡と分析も必要

配布が終わったら、それで完了ではありません。配布結果の追跡と分析も非常に重要です。どのエリアでどれだけ配布されたのか、実際にどれくらいの反応が得られたのかを確認し、次回の配布戦略に役立てる必要があります。こうしたデータを基に、より効果的なポスティングプランを立てることができるのです。

 

最近では、配布員が実際に配布した場所をリアルタイムで報告できるアプリも登場しています。これにより、配布状況を瞬時に確認でき、エリアごとの配布進捗を正確に把握できます。こうした技術の活用は、配布の効率を上げ、さらにはクライアントへの信頼感を高める為にもコストがかかっています。

 

 

ポスティングのバックヤードにITが活用されている

一見アナログなポスティング業界も、IT技術の進化に伴い、バックヤード業務に大きな変化が生じています。かつては紙ベースの管理が主流でしたが、現在ではデジタル化が進み、より効率的かつ正確な管理が可能になりました。特にGPSを使った配布員の動向管理や、エリアごとの配布進捗をリアルタイムで追跡できるシステムの導入は、ポスティングの質を大きく向上させています。

 

GPSを活用した配布スタッフ管理の重要性

GPS技術の活用は、ポスティングにおいて画期的な進歩をもたらしました。従来、配布スタッフの管理には、人の目で管理するしかありませんでした。抜き打ちで配布の現場に訪れて、配布スタッフに管理されているという意識させたり、個々の経験や感覚に頼る部分が多かったのが現実です。しかし、GPSを活用することで、配布員がどのルートを通り、どのエリアをカバーしたのかをリアルタイムで把握できるようになりました。これにより、配布スタッフの管理は劇的に変わりました。

 

例えば、チラシが入っていなかったという問い合わせに対し、スタッフの配布状況をGPSで確認することで、的確に返答することが可能になり、配布のトラブルやミスが大幅に削減することができるようになりました。

 

 

リアルタイムでの配布進捗確認

もう一つの大きなIT活用のメリットは、配布状況のリアルタイム確認です。従来、配布が完了したかどうかは、配布スタッフからの報告に頼っていました。しかし、今では配布スタッフがどの場所にいるのか?どのルートで配布をしたのか?時間も含めて管理できます。今後、システムの進化により、さらに何枚配布したか、どの時間帯に配布を完了したのかを、リアルタイムでシステム上から確認できるようになりと予想されます。これにより、配布結果を即座に把握し、必要に応じて迅速な対応を行うことが可能となっています。

 

 

最低賃金の上昇や人件費以外の経費を考えると安い業者が怖くなる

近年、最低賃金の上昇や人件費の高騰は、多くの業界に影響を及ぼしていますが、ポスティング業界もその例外ではありません。人件費だけでなく、物流費やITシステムの導入・維持にかかる費用も増加しており、全体的な原価が上昇している現状です。こうした状況を背景に、安さを売りにする業者には注意が必要です。極端に安いポスティング業者が抱えるリスクについて解説します。

 

最低賃金の上昇が与える影響

最低賃金の上昇は、ポスティング業者にとって避けられないコスト増加の一因です。配布員への賃金が上がることで、配布作業にかかる費用が直接的に増加します。これは企業全体の人件費に跳ね返り、業務効率を高めるための投資や、新たな人材確保にも影響を与えます。こうした背景から、ポスティング業者側も利益を確保するために価格を調整せざるを得なくなります。

 

ただし、最低賃金が上がったからといって、すべての業者が同じコスト増加に対応できるわけではありません。特に「安さ」を強調する業者は、コスト削減を優先する傾向があり、その結果、サービスの質が落ちる可能性があります。例えば、配布員が十分なトレーニングを受けていなかったり、配布管理がずさんであったりするリスクが高まるのです。

 

配布員の質と管理の重要性

ポスティングにおいて、配布員の質と管理体制は非常に重要です。最低賃金の上昇により、人材確保の難しさは、日本の企業全体の課題となっており、ポスティング会社も今までの給与では、スタッフの採用が出来ません。優れたポスティング業者は、しっかりと配布スタッフを採用し、さらに厳選し、しっかりとしたトレーニングを行います。また、GPSを使った配布管理や、リアルタイムでの進捗確認ができるシステムを活用して、配布の質を確保しています。

 

一方で、安価な業者はこうした管理体制にコストをかけないことが多く、結果として配布員の質が低くなりがちです。例えば、配布スタッフが適当にチラシを捨ててしまったり、カバーすべきエリアをきちんと回らなかったりすることが起こる可能性があります。このような問題は、クライアントにとって致命的な結果を招くことがあります。せっかくの広告費が無駄になるだけでなく、企業のブランドイメージにも悪影響を及ぼすことがあるのです。

 

長期的な視点での業者選びが重要

ポスティング業者を選ぶ際、安さだけを基準にするのは避けるべきです。特に広告は、企業の顔として消費者に直接届くものであり、その品質は企業の信頼性に直結します。信頼できる業者は、人件費や物流費、IT管理費用をしっかりと負担しつつ、効率的かつ高品質な配布を行っています。短期的にはコストが高く見えるかもしれませんが、長期的には確実な結果をもたらし、企業の成功に貢献するでしょう。

 

安い業者に頼ることで、初期コストは抑えられるかもしれませんが、そのリスクを理解しておくことが重要です。サービスの質が低下し、結果的に広告効果が得られない場合、その損失は大きなものとなります。信頼できる業者を選び、適正なコストで確実な配布を行うことが、企業の長期的な成功への鍵となるのです。

 

最後に、ポスティング業者の選び方で悩んでいる企業様へ、プロがしっかり管理している業者を選ぶことが一番大切です。詳細なサービス内容や配布エリアの確認、実績のチェックなど、信頼できるパートナーを見つけるためのステップは多岐にわたります。しっかりとした業者と契約し、安心してチラシ配布を依頼したいとお考えの方は、ぜひ当社のサービス内容も一度ご覧ください。

 

 

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進和プロモーションは、福岡・大阪・東京エリアを得意とするポスティング業者です。ポスティングだけでなく、チラシの制作も請け負っています。

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